プラント・ライフサイクルに沿ったフィールド機器管理で計装保全の業務効率を最大化します。
プラント・ライフサイクルに沿ったフィールド機器管理で計装保全の業務効率を最大化
InnovativeField Organizerは、様々なベンダーのDCSと組み合せてフィールド機器との間をHART®通信を使うことで、従来の4~20mAによる通信ではできなかったフィールド機器の持つ診断や保全情報を最大活用し、プラント計装保全の効率アップに貢献します。
例えば、下記のようなシーンでその力を発揮します。
- スタート前点検を劇的に効率化
プラントのスタート前に実施するループチェック作業を劇的に効率化し、定期修理の工期短縮に貢献します。 - 日常保全の効率化
運転中にフィールド機器の状態を調べる場合、従来のようにコミュニケータを持って必ず現場に行く必要はなく、まずは計器室や事務所のInnovativeField Organizerを使って機器の状態を確認して、本当に必要な場合だけ現場に出動します。 - 現場機器の変調を早期に発見
運転中は、保全員に代わり24時間365日、フィールド機器の稼働状況を監視し、機器の変調を検出した場合にはアラート通知することで、機能不全に至る前に対処を促し、機器起因によるプラント停止を防ぐことに貢献します。
* 機能不全を通知する診断機能があるフィールド機器が対象です。 - 定修時の調節弁開放点検を適正化
調節弁については、定修時の開放点検を適切に実施できるように、運転中にInnovativeField Organizerに記録されたつまり、かじり、漏れの可能性のある診断メッセージや、シャットダウン後に実施した検査から、調節弁各々の劣化状況に応じて、点検対象調節弁のリストアップを時間基準から状態基準保全への移行を支援します。
特長
- 今お使いのDCSにバージョンアップ不要で導入可能
既設プラントへの導入は、既設の現場配線をそのまま使用するHART通信を利用します。既設DCSは、バージョンアップをすることなく導入可能です。
他社製DCSの場合は、個別接続型 HART通信対応ユニット「HART Network Unit」を使用しシステムを構成します。
アズビル株式会社製DCSの場合には、I/Oのタイプにより、HART通信対応I/Oモジュール BU100H または、個別接続型 HART通信対応ユニット「HART Network Unit」を使用しシステムを構成します。 - HART通信を使ってもフィールド機器と高速通信しオンライン傾向診断を実現
1つのフィールド機器に対してHART通信の1200bpsフルスピード通信が可能で、この高速通信により、オンラインでの調節弁の傾向監視を実現します。
特に、DCS出力(OPもしくはMV)と調節弁の実開度、およびそれらの偏差は、常時1秒で監視します。 - フィールド機器の異常を緊急通知
フィールド機器の診断機能が緊急性が高いと診断した異常については、機器異常をアラート発報し、緊急の対処が必要であることを通知します。別途OPCサーバがあれば、OPC通信により、DCSへの通知、LANで繋がる離れた場所にパトランプで通知することもできます。
機能
- ループチェックを作業フローに合わせて劇的に効率化
ループチェックを下記の作業単位で支援し、スタート前の点検作業を効率化します。- フィールド機器の生存確認と導通チェック
- フィールド機器のコミッショニング
- フィールド機器が正しく値を計測しているか出力値チェック
- 3点5点チェック
- インターロックテスト、シーケンスチェックを劇的に効率化
InnovativeField Organizerの模擬入力ツールは、シーケンステストやインターロックテストで行う現場もしくは端子盤での模擬入力をInnovativeField Organizerから複数のHART機器に出力電流値を一括で設定可能にします。このツールにより、シーケンステストやインターロックテストで行う現場もしくは端子盤での模擬入力作業を不要とし、テスト作業の効率化だけでなく、解線行為を不要にすることで再接続時の接続ミスが発生する原因そのものを排除でき、安全性の向上に貢献します。 - 調節弁に特化した診断機能で調節弁メンテナンスを強力に支援
調節弁メンテナンスサポートシステムとして定評のあるPLUG-IN Valstaffを、InnovativeField Organizerと組み合わせてご利用いただけるようになります。アズビル株式会社製HART通信対応スマート・バルブ・ポジショナをオンライン監視することにより、調節弁およびポジショナの不調な状態を早期に検知しトラブルを低減、また調節弁メンテナンスの意思決定に必要な情報を可視化することで、調節弁メンテナンスの効率化を支援します。 - フィールド機器を最大3000台まで接続可能
HART通信対応フィールド機器、合わせて3000台までのフィールド機器を接続することができます。 - マルチベンダーのフィールド機器を調整設定
ベンダーの提供するDTM(Device Type Manager)、もしくはDD(Device Description)またはEDD(Enhanced DD)を使ってHART通信対応フィールド機器を調整設定することができます。
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