フィールドバスとは
フィールドバスとは、IEC61158国際規格に基づくフィールド機器と計装監視制御システムを結ぶ双方向デジタル通信ネットワークです。 デジタル化によって、一対の電線を使って流せる情報を飛躍的に増やすことができます。計器室と現場機器間の配線数を削減しながら、フィールドバス機器の持つ複数のプロセス計測情報、自己診断、校正・設定情報など様々なデータを送ることができます。 これにより現場に行かなくても計器室から機器の校正や調整設定が行えます。機器の自己診断や調節弁診断などの装置診断によりプラント稼働率および保全効率が向上します。
FieldComm GroupのFOUNDATION™フィールドバスは本質安全防爆環境での使用、フィールドバス機器に制御機能を搭載してループ制御が可能などの特長があり、プロセス産業分野で業界標準として広く使われています。 また、相互運用性が確保されマルチベンダの機器の使用が可能です。
参考
HART®通信とは
HART通信とは、アナログ伝送における統一信号として広く使用されているDC4~20mA信号に、デジタル信号を重畳し、多数の信号を伝送する方式がHART(Highway Addressable Remote Transducer)通信方式です。
従来の制御信号、配線をそのまま活用して、HART通信対応フィールド機器の持つさまざまな情報(複数のプロセス計測情報、自己診断など)を送ることができるのがHART通信のメリットです。
より詳しい情報は、HART通信の基礎知識 をご参照ください。
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FDT/DTMとは
FDT/DTM(フィールド デバイス ツール/デバイス ツール マネージャ)とは、ホストシステムからフィールド機器への通信接続および機器の設定を、ベンダに依存せず行うためのオープンな技術です。個々のデバイスベンダが提供する高機能なデバイスDTMをホストのFDTで実行することにより、容易にマルチベンダ環境で、フィールド機器への接続、設定を行うことができます。
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DDとは
DD(デバイス・ディスクリプション)とは、機器のパラメータを電子的に記述したものです。DDは、DCS、コミュニケータを始めとするホスト機器で使用されます。ホスト機器はDDを解釈することで、その機器のパラメータを扱うことが可能となり、HART通信、FOUNDATIONフィールドバスなどのデジタル通信を行う機器間でのマルチベンダ環境の相互運用性を確保することが可能となります。
参考
FieldComm Group HP